GIMIC USB制御デモ

GIMICのUSB制御デモを公開します。以下の手順に従ってGIMICのファームウェア更新、ソフトウェアの用意を行って下さい。

ファームウェアの更新

USB制御は専用ファームウェアを使います。以下のファームウェアに更新して下さい。
このファームを書き込むとGIMIC本体での演奏は一切できなくなりますのでご注意下さい(お試しファームの上位版ではありません)
ファームウェアの更新手順はこちらをご確認下さい。

ダウンロード:&ref(): File not found: "gimic_usb4.zip" at page "USB制御モード";

PCとの接続方法

ファームウェアの書き換えが終わったらUSBケーブルをGIMICの左側のUSBポートに接続して下さい。
GIMICがUSB複合デバイスとして認識されます(ドライバをインストールする必要はありません)

gm002.jpg

PCからGIMICを制御する方法

2011/01/08 現在、c86ctlpcidebugを利用する方法があります。
両者共に全てのモジュールの制御に対応していますがc86ctlはOPMモジュールを制御できるソフトウェアが無い為、実質OPN3L/OPNAモジュール専用です。
逆にpcidebugはOPNAのADPCMデータ転送が上手くできません。実質OPN3L/OPMモジュール専用です。

c86ctlでのGIMIC制御

c86ctlでのGIMIC制御にはhootを使います。

hootのサイトから2011/12/31版(もしくはそれ以降)をダウンロードして解凍して下さい。

②hootはVC2005のランタイムを必要とするのでこれこれこれのx86版を全てインストールし、MicrosoftUpdateを行って最新の状態にして下さい。
 (OSが64bit版の場合でもx86版をインストールして下さい)

③c86ctlをダウンロードし、先ほどのhootのフォルダにc86ctl.dllとc86ctl.iniを移動して下さい。
 なおc86ctlは通信方法の違いにより2種類のファイルがあります。MIDI制御版では演奏にモタりが発生しますので、通常はHID制御版をご利用下さい。

MIDI制御版(2011/10/29):&ref(): File not found: "c86ctl.zip" at page "USB制御モード";
HID制御版 (2011/11/20):&ref(): File not found: "c86ctl2.zip" at page "USB制御モード";

※c86ctl/c86ctl2共通の注意事項

※c86ctl2の注意事項

④hoot.iniをメモ帳などで開き、[config]セクションの先頭の方にあるsampling_rateの値を55466に、bufferの値を8に変更し、
 time_slice=16とc86ctl_enable=1(OPN3L) / 2(OPNA)を追加して下さい。
 またhootのMIDI出力先がMicrosoft GS~になるようにoutput_midi_deviceの値を変更して下さい。MIDIデバイス番号はこちらで確認して下さい。

[config]
sampling_rate=55466
buffer=8
time_slice=16
c86ctl_enable=1 ←OP3Lモジュールの場合
c86ctl_enable=2 ←OPNAモジュールの場合
output_midi_device=0 ←この数値は環境によって異なります

⑤c86ctl.iniをメモ帳などで開き、セクションの先頭の方にあるmidideviceの値がUSB オーディオ デバイス
 (WindowsVista/7ではG.I.M.I.C. MIDI Interface)になるように変更して下さい。MIDIデバイス番号はこちらで確認して下さい。

mididevice=1 ←この数値は環境によって異なります

⑥以上で設定は完了です。hootを起動して曲を再生してみて下さい。
 上手く再生できない場合はMIDIデバイス番号があっているか再確認してみて下さい(c86ctl2利用時は関係ありません)

※注意事項

pcidebugでのGIMIC制御

USB-NUCOの作者であるnue氏がgimic_pcidebug.dllを公開されたので紹介します。
このdllはROMEOのpcidebugを偽装するc86ctlラッパーで、ROMEO対応ソフトからGIMICを制御することができます。
またオリジナルのc86ctlから軽量化が行われており、CPU負荷及び演奏遅延が大幅に改善されています。
なお、gimic_pcidebug.dllの利用にはVC2010のランタイムが必要です。事前にこちらを導入して下さい。

※注意事項
USB制御ファームは動作検証段階のテスト版となっております。
公式以外の作者様へのお問い合わせはご遠慮頂けますようお願い致します。

こちらのサイトの「その他→Download」からgimic_pcidebugをダウンロードし、
 gimic_pcidebug.dllをpcidebug.dllにリネーム、pcidebug.iniと共にROMEO対応ソフトと同じフォルダにコピーしてください。
 例としてhootの場合を説明します。

②pcidebug.iniをメモ帳などで開き、環境に応じた設定を記入してください。

[GIMIC]
if=1
;0:HID(c86ctl2と同様)
;1:MIDI(c86ctlと同様)

1が従来で言うc86ctl(MIDI制御)、0がc86ctl2(HID制御)に相当します。
c86ctl2(HID制御)モードはオリジナル同様にUSBハブ経由時に音色化けが発生しますのでご注意下さい。

mididevice=1
;GIMICのMIDIデバイスを指定

c86ctl(MIDI制御)時のGIMICのMIDIデバイス番号を記入します。MIDIデバイス番号はこちらで確認して下さい。

module=2
;接続しているモジュールを指定
;0:OPN3-L
;1:OPNA
;2:OPM

接続しているモジュールに相当する番号を設定して下さい。

buffersize=500
;内部リングバッファのバッファサイズを指定
;delaymsを大きくする場合にはバッファ多めにすること

通常は変更する必要はありません。

delayms=40
;発音遅延をms単位で指定

GIMIC側の発音を遅延させるオプションです。
pcidebug経由でhootを使うとPC側の音声出力がADPCM/PCMのみになります。
この状態でGIMICとPCの音声をミックスさせることで実機相当の演奏を実現することが可能になります。
その際、PC側の音声出力よりGIMICの方が先に発音されてしまうので同期を取る為にこのオプションがあります。
delaymsの値を増やす場合は上述の通りbuffersizeも大きくして下さい。
この数値はPC毎に異なりますので最適な値を自力で見つけ出して下さい。

④hoot.iniをメモ帳などで開き、[config]セクションの先頭の方にあるsampling_rateの値をOPNA/OPN3Lモジュールの場合は55466、
 OPMモジュールの場合は62500に、bufferの値を8に変更し、time_slice=16を追加して下さい。
 またhootのMIDI出力先がMicrosoft GS~になるようにoutput_midi_deviceの値を変更して下さい。MIDIデバイス番号はこちらで確認して下さい。

[config]
sampling_rate=55466 ←OPNA/OPN3Lモジュールの場合
sampling_rate=62500 ←OPMモジュールの場合
buffer=8
time_slice=16
output_midi_device=0 ←この数値は環境によって異なります

lpf=0 ←hoot側のADPCM/PCMをクリアに聞きたい場合はLPFをオフにした方が良いです。
romeo_ym2608_gain_fm=0 ←標準で3が設定されているので0にします。
romeo_ym2608_gain_rhythm=0 ←標準で1が設定されているので0にします。
c86ctl_enable=0 ←0にするかコメントアウトして下さい。
usbfm_enable=0 ←OPN3L/OPMモジュールの場合
usbfm_enable=3 ←OPNAモジュールの場合

⑥以上で設定は完了です。hootを起動して曲を再生してみて下さい。
 上手く再生できない場合はMIDIデバイス番号があっているか再確認してみて下さい(if=0利用時は関係ありません)

※注意事項

■ADPCMが正常に再生されないタイトル
PC-8801 Scheme
PC-8801 妖獣機甲兵ワードラゴン
PC-8801 DIOS(ADPCMによる効果音)
PC-9801 Grounseed(ADPCMデータが中途半端に転送されます)
PC-9801 音源ドライバにPMDを使う物(Grounseedと同様)
■ADPCMが正常に演奏されるタイトル
PC-8801 MISTYBLUE
PC-8801 JESUS II
PC-8801 ARCUS II
PC-8801 バーニングポイント

MIDIデバイスの確認

GIMICをMIDI制御する場合はc86ctl.ini、pcidebug.iniにMIDIデバイス番号を記載する必要があります。
filemidienum.zipをダウンロードしてMIDIEnum.exeを実行して下さい。以下のように表示されます。

WindowsXPの場合WindowsVista/7の場合
x_device.jpg7_device.jpg

ここでプロダクト名がMicrosoft GS~のメーカーIDの上にある[]内の数値と、USB オーディオ デバイス
(WindowsVista/7ではG.I.M.I.C. MIDI Interface)のメーカーIDの上にある[]内の数値をメモして下さい。

WindowsXPで複数のMIDIデバイスを接続している場合はどれがGIMICなのか区別が付かないかもしれません。
その場合はメーカーIDとプロダクトIDの数値が65535の物を探してください。

Microsoft GS~のMIDIデバイス番号をhoot.iniのoutput_midi_device=に、
USB オーディオ デバイスの値をc86ctl.ini、pcidebug.iniのmididevice=に記載してください。

注意事項

■GIMIC側の注意事項

■hoot側の注意事項


*1 OPNAモジュールで発生します

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