GIMICって何ができるの?色々パーツがあるけど何が必要なの?という方のために贈るページです。
GIMICは1980〜1990年代に流行ったパソコンやアーケードゲームに使われた音源チップを搭載した音源モジュールです。
音源チップは載せ替えることができ、現時点ではOPN3-LモジュールとOPMモジュールの2種類が用意されています。
現状のGIMICではS98というFM音源チップの制御情報を記録したログファイルを用いてパソコンやアーケードゲームの音楽を再生することができます。
S98についてはこちらの記事で、S98の作成方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
またOPMモジュールに限ってですが、SHARP X68000のFM音源ドライバMXDRVの曲データを直接再生することが可能です。
(OPN3-Lモジュールも某有名FM音源ドライバの曲データを直接再生することができるように目下開発中です)
将来的にはPCからGIMICに搭載した音源チップの直接制御*1や、MIDIによる制御*2を実現したいと考えています。
GIMICを動かすために最低限必要なパーツはマザーボードとモジュールになります。
GIMICの本体となるマザーボードです。32bit 72MHzのARMプロセッサを搭載し音源チップを制御します。
マザーボード上にはS98ファイルを格納するSDカードスロットや音声を出力するステレオミニジャックなどを備えています
マザーボードの詳細についてはこちらを参照してください。
OPN3-L(YMF288)はNECのPC-9821が晩年を迎える頃に採用されたFM音源チップで歴代のNECのパソコン
PC-6601SR、PC-8001mkIISR、PC-8801mKIISR(及びそれ以降)、PC-9801、PC-9821
などに搭載されていた音源チップ*3と互換性を持っています。*4
OPM(YM2151)はSHARPのX1TurboZやX68000、80〜90年代のアーケードゲームに使われていたFM音源チップです。
YAMAHAのシンセサイザーFB-01、DX21、DX27、DX100、KORGのシンセサイザーDS-8、707などにも互換性のあるFM音源チップOPP(YM2164)が搭載されていました。
マザーボードと上記のどちらかのモジュールを合体させることでGIMICを利用することが可能になります。
なお、GIMICの電源供給はUSBポートから行いますので、別途USBケーブル(ABタイプ)を用意して頂く必要があります。
参考にELECOMのUSBケーブルのページにリンクを張っておきます。端子の確認に使ってください。
パソコンの周辺機器(プリンタ等)によく添付されているタイプのUSBケーブルですので余らせている人も多いと思います。
パソコンから給電しない場合はUSB→電源コンセント変換アダプタを併用したり、セルフパワーのUSBハブを利用したりすることも可能です。
音声出力はGIMICの側面にステレオミニジャック端子がありますのでヘッドフォンやスピーカなどに接続してください。
GIMICには本体を拡張させるいくつかのオプションパーツを用意しています。
GIMICの底面は基板が剥き出しの為、濡れた手で触ったり金属の上に置いたりするとショートの原因になってしまいます。
それを防ぐ為に底面に天板と同様のアクリルパネルを用意しています。
OPN3-Lモジュール専用のDACです。
OPN3-Lモジュール自身にもDACを搭載しており極限までチューニングを施していますが、YAMAHAが推奨するDACは高品質と言えるものではありません。
そこでGIMICでは高品質なBurr-Brown(TI)製ΔΣ方式オーディオDACを搭載したオプションDACを用意しています。
視聴比較サンプルはこちらです。ただし視聴環境もそれなりに良くないと大して変わってないじゃん!というオチになりますのでご注意ください(筆者がまさにその環境^^;)
イベント会場で一声頂ければ標準DACとオプションDACの聴き比べもできますので、是非違いを体感して頂きたいです。
演奏している曲のタイトルを表示したり、MDXデータ専用ですが鍵盤表示を行うことができます。
鍵盤表示については関連動画をご覧下さい。
ラインアウト(RCA×2)及びMIDI入出力端子を備えたブレイクアウトケーブルです。
現在のGIMICはまだMIDI入出力に対応していないのでラインアウトのみを備えたケーブルをイベント会場限定で頒布しています。