GIMICって何ができるの?色々パーツがあるけど何が必要なの?という方のために贈るページです。
GIMICは今から20年程前に流行ったパソコンやアーケードゲームに搭載されていた音源チップを搭載した音源モジュールです。
音源チップは載せ替えることができ、現時点ではOPN3-LモジュールとOPMモジュールが用意されています。
OPN3-L(YMF288)はNECのPC-9821が晩年を迎える頃に採用されたFM音源チップで歴代のNECのパソコン
PC-6601SR、PC-8001mkIISR、PC-8801mKIISR(及びそれ以降)、PC-9801、PC-9821
などに搭載されていた音源チップOPN(YM2203)、OPNA(YM2608)と互換性を持っています。*1
OPM(YM2151)はSHARPのX1TurboZやX68000、80〜90年代のアーケードゲームに使われていたFM音源チップです。
現状のGIMICではS98というFM音源チップの制御情報を記録したログファイルを用いて上述したパソコンやアーケードゲームの音楽を再生することができます。
S98についてはこちらの記事で、S98の作成方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
またOPMモジュールに限ってですが、SHARP X68000のFM音源ドライバMXDRVの曲データを直接再生することが可能です。
(OPN3-Lモジュールも某有名FM音源ドライバの曲データを直接再生することができるように目下開発中です)
将来的にはPCからGIMICに搭載した音源チップの直接制御*2や、MIDIによる制御*3を実現したいと考えています。
左のメニューでは細々とパーツを説明していますが、GIMICに最低限必要なのはマザーボードとモジュールです。
■マザーボード
■モジュール(OPN3-LもしくはOPM)
この2つを合体させることで以下のようになります(上記の写真では天板や支柱が写っていませんが、マザーボードに含まれています)
電源供給はUSBポートから行いますので別途USBケーブル(ABタイプ)を購入して頂く必要があります。
参考にELECOMのUSBケーブルのページにリンクを張っておきます。端子の確認に使ってください。
パソコンの周辺機器によく添付されているタイプのUSBケーブルですので余らせている人も多いと思います。
パソコンから給電しない場合はUSB→電源コンセント変換アダプタを併用したり、セルフパワーのUSBハブを利用したりすることも可能です。
音声出力はGIMICの側面にステレオミニジャック端子がありますのでヘッドフォンやスピーカなどに接続してください。
GIMICがパワーアップしたりしなかったりするオプションパーツを用意しています。
■バックパネル
GIMICの底面は基板が剥き出しの為、ショートに注意する必要があります。
それを防ぐ為に底面に天板同様のアクリルパネルを用意しています。
■OPN3-L用DACモジュール
OPN3-Lモジュール専用のDACです。
OPN3-Lモジュール自身にもDACを搭載していますが、高品質なBurr-Brown(TI)製ΔΣ方式オーディオDACを使うことで更なる音質向上が可能になりました。
■液晶ディスプレイ
演奏している曲のタイトルを表示したり、MDXデータ専用ですが鍵盤表示を行うことができます。
鍵盤表示については関連動画を参考にしてください。
■ブレイクアウトケーブル
ラインアウト(RCA×2)及びMIDI入出力端子を備えたブレイクアウトケーブルです。
現在のGIMICはまだMIDI入出力に対応していないのでラインアウトのみを備えたケーブルをイベント会場限定で頒布しています。