2代目マザーボードシリーズ 操作マニュアル †
このページでは導入・操作方法について解説します。
事前準備 †
GIMICを使用するためには、以下アクセサリの準備が必要です。
USBケーブル(microB) †
PCとの接続・電源供給に使用します。
ケーブルの品質が悪いと信号の劣化、バスパワー駆動の際に電力ロスが大きくなり
思わぬトラブルの原因となる可能性が有ります。
スマートフォン急速充電に対応したケーブルをご利用下さい。
推奨品例として開発時に使用していた以下のケーブルを紹介いたします。
直型
Motorola ECOMOTO : SKN6378A
L型
Sony Ericsson : EC600L
※スマートフォンやタブレットに標準で付属しているUSBケーブルは充電しかできない物がありますのでご注意下さい。
通常のUSBケーブルとして利用可能な製品には「通信用」「データ転送対応」などと記載されています。
microSDカード(PCからUSB制御を行う場合は不要) †
スタンドアロン動作時に、音楽データを格納する為に使用します。
32GBまでのSD/SDHCカードに対応します。(SDXCは対応しておりません。)
UHS-I対応カードの動作確認はしておりますが、UHS104非対応のため互換モードで動作します。
推奨品例として、開発時に使用していたmicroSDカードを紹介いたします。
SanDisk MobileUltra microSDHC UHS-I 8GB : SDSDQY-008G-J35A
SanDisk Extreme Pro microSDHC UHS-I 8GB : SDSDQXP-008G-J35
SanDisk Extreme Pro microSDHC UHS-I 16GB : SDSDQXP-016G-J35
ヘッドホン、イヤホン等 †
本体からの出力は3.5mmステレオミニジャックです、必要に応じて形状の変換を行って下さい。
インピーダンスはPro/Std版が16~300Ω、Lite版が16~32Ωを推奨します。
ブレイクアウトケーブルを使用する際は、6.5mm標準ジャックが利用可能です(Pro版のみ)
※Pro版をお持ちの方はラインアウト、または標準ジャックの利用をお勧めいたします(音質面で有利です)
ブレイクアウトケーブル(Pro版のみ) †
前述のラインアウト・標準ジャックの他、MIDI端子が追加で利用可能になります。
下記指定品を必ずご利用下さい。
ALVA Babyface / HDSP 9632 / HDSPe AIOアナログブレイクアウトケーブル : BF-BOCMKH
ACアダプタ(Pro版のみ) †
外部給電を行うことにより、本来の性能を発揮することが可能です。
電圧5V、電流1A(1000mA)以上、プラグ形状が電圧区分2(EIAJ#2 センター+)のACアダプタを使用して下さい。
※電圧が5.2Vを超えるACアダプタの接続は故障の原因となりますのでご注意下さい。
推奨品例として、開発時に使用していたACアダプタを紹介いたします。
SONY PSP1000/2000/3000シリーズ用ACアダプタ : PSP-100
各部の名称 †
写真は試作品のため、実際の基板と異なる箇所が有ります。
モジュール搭載面 †

①microUSBコネクタ
PCとの接続・電源供給に使用します。
microBコネクタです。
②DCINコネクタ(Pro版のみ)
外部電源中継ケーブルを接続するためのコネクタです。
③microSDスロット
microSDカードをここに差します。
④ブレイクアウトコネクタ(Pro版のみ)
ブレイクアウトケーブル接続用コネクタです
⑤リセットスイッチ
このボタンを押すと、GIMICが電源投入直後の状態に強制復帰します。
⑥フォンジャック
ヘッドホン等を接続します。
⑦ジョグホイール(Lite版ではボリューム)
Pro/Std版:GIMICの操作に使用します。回転及び、押し込み操作が可能です。
Lite版:フォンジャック端子の音量が変化します。
⑧拡張I/F
アクセサリを接続するためのコネクタです。
⑨ホストI/F
モジュールとの接続コネクタです。
⑩USB-Aコネクタ(Pro版のみ)
USB機器をGIMICから制御する際に使用する端子です。
電源供給能力は100mAです。
⑪フロントパネルヘッダ
市販PCケースを利用する際に使用するコネクタです。
部品面 †

①パワースイッチ
電源スイッチです。
②パワー・ステータスLED
現在のGIMICの状態を表示します。
③アナログ入力コネクタ
モジュールからのアナログ出力を接続するコネクタです。
④拡張モジュールスロット
将来的に機能拡張を行うためのスロットです。
バッテリ用では有りませんのでご注意下さい。
ブレイクアウトケーブル(Pro版のみ) †

①MIDIコネクタ
将来的に、ハード音源として使用するためのコネクタです。
②ラインイン・アウトコネクタ
設定を変更することにより、以下の様に出力を切り替えることが出来ます。
※ブレイクアウトケーブルを市販品から流用した関係でインと書いて有りますが
入力では無いのでご注意下さい。
- パラレル出力設定OFF(通常動作)
ラインイン:無効
ラインアウト:PCM+モジュール出力
- パラレル出力設定ON
ラインイン:モジュール出力
ラインアウト:PCM出力
ラインアウト側は、一般的なオーディオ機器への接続に適しています。
(PCM+プリアンプを経由したモジュール出力)
ラインイン側は、高性能オーディオIFへの接続に適しています。
(GIMIC内蔵プリアンプを経由しない、モジュール直結の出力が得られます。)
③ヘッドホンジャック
本体ジャックと比べて、より強化した出力を得ることが出来ます。
④接続コネクタ
GIMIC本体へ接続を行います。
初回導入 †
ファームウェアの更新 †
GIMICには予め出荷当時の最新版ファームウェアが書き込まれておりますが、
更新されている可能性が有りますので、事前にファームウェア更新を行って下さい。
ドライバインストール(PCからUSB制御を行う場合) †
ファームウェア置き場から、USB制御ドライバのインストールを行って下さい。インストール方法はこちら。
Windows8以降では、OS標準ドライバにて動作するためインストール不要です。
演奏曲・対応ソフトの準備 †
スタンドアロン運用の場合、事前にSDカード上に曲データをコピーして下さい。
容量16GB以上のSDカードを使用する場合、性能向上の為、曲転送前にSDカードを
アロケーションユニットサイズ4096または8192バイトで再フォーマット*1を推奨します。*2
PCからUSB制御を行う場合、対応ソフトをご用意下さい。
また、対応ソフトと一緒に中継ドライバ、c86ctlの導入が必要です。
ファームウェア置き場からc86ctlをダウンロードし、実行ファイルと同じフォルダに解凍を行って下さい。
操作手順 †
ここでは、基本的な操作手順を説明します。詳細な機能は以下のリンクをご確認下さい。
(SDカード挿入状態で電源投入を行うとスタンドアロンモード、未挿入状態だとUSB制御モードで動作します。)
電源接続 †
- USBまたはACアダプタ(Pro版のみ)を接続して下さい。待機状態に移行します。
Pro版の場合、カチッと小さなリレー音が鳴ります
ACアダプタを使用する場合、必ずUSB接続より先にACアダプタ接続を行って下さい。
- ACアダプタを先に接続した場合、USB経由のノイズを切り離し、音質を向上させる回路が動作します。
回路が動作した際に、STATUSランプが約0.5秒点灯します。
- ACアダプタ/USBから電源供給の判定はここで行われます。
途中でACアダプタを接続しても動作しないのでご注意下さい。
スタンドアロンモードにて利用の場合 †
- PCから操作を行う場合、この段階でTeraterm等ターミナルエミュレータを起動して下さい。
GIMICが認識されているポートへ接続を行って下さい。
ボーレートは230400bpsです。
- SDカードが挿入されていることを確認して下さい。
(未挿入の場合、USB制御モードで起動します。)
- 電源ボタンを押します。
POWERランプが点灯し、OSが起動します。
USB制御モードにて利用の場合 †
- OPLMNモジュールをご利用の方は、事前に初期設定が必要です。
こちらを参照して下さい。
- SDカードが挿入されていないことを確認して下さい。
(Pro/Std版の場合、SDカード挿入状態でも、ジョグを押しながら起動することで
強制的にUSB制御モードで起動することが可能です。)
- 電源ボタンを押します。
POWERランプが点灯し、OSが起動します。
- PCからUSBデバイスとして認識されます。
初回起動時にはドライバのインストールが行われます。
本体に搭載されているジョグホイール(ボリューム)を使用して音量変更と、
ブレイクアウト端子のパラレル出力(2代目マザーボードPro版のみ対応)を変更可能です。
ジョグ回転 | 音量変更 |
ジョグ押し | パラレル出力の切り替え(有効時STATUS点灯) |
電源切断 †
- 電源ボタンをもう一度押すと、電源が切断され、待機状態になります。
- Pro/Std版の場合、ボリューム値が同時に記憶されます。
- 待機中は僅かですが、電力を消費しています。
必要に応じてケーブル・ACアダプタを抜いて下さい。