GIMIC本体のオンラインマニュアルが置いてあります

はじめに

この度は、多種音源汎用再生機「G.I.M.I.C」シングルモジュール版(以下、Gimicと呼称します)をご購入頂きありがとうございます。
本機は、あらゆるチップ音源をモジュールとして接続し、多種多様の音源を、
多種多様のデータ・手段により、実チップによる楽曲演奏を行えるようにした音源です。
本機は、過去採用された実チップ音源環境を手軽に利用できる環境を提供するという目的で企画が開始された音源です。
Gimicが皆様のチップ音源再生環境向上へのお手助けになることを願っております。

Gimicシングルモジュール版の頒布内容

本セットは次の内容で構成されます。開梱時に内容をご確認ください。

  1. Gimicシングルモジュール版本体1台
    • シングルモジュール版マザーボード
    • CPUボード
    • OPN3モジュール
    • クリアアクリルボード
  2. SDカード(8MB)1枚

コラム:そもそも何故作られた?

現在、PCのSPECが大きな進化を遂げ、昔からある各種音源用のデータ等をリアルタイムでソフトウェア演算処理し、PCから再生できる時代となってきました。しかしそれらのソフトウェア音源による再生においては、チップ音源が持つ独特のクセ等を完全に再現するものはほぼ皆無です。また、実際に実音源を利用した楽曲再生を行うには、対応するハードウェアの準備を行う必要があります。オークション等で現状入手できるものがあるとはいえ、実機を用意する手段は、今後のメンテナンスや設置場所等を考慮すると、運用が困難である手段ともいえます。
そこでGimicの登場です。Gimicの思想は「モジュール」と「ファームウェア」次第で、出来ることの範囲は非常に大きく、現時点では、s98形式ファイルの再生のみの実現にとどまっていますが、将来的には、ファームウェアとして「各種チップ音源データのGimicによるスタンドアロン、またはPC接続による、Nativeな楽曲再生」や、「MIDI機器として動作」など、また、音源モジュール側としては、FM音源としてOPM/OPLL、その他の音源として、PSG( YM-2149)が既にモジュール製作の候補として上がっております。
今回の頒布はシングルモジュール版となっておりますが、もともとは製作時間の都合でシングルモジュールとなっており、企画序盤の段階では、モジュールを4枚搭載可能な仕様で計画されていました。つまりは今回頒布したCPUボードとOPN3モジュールを利用できる
4モジュール対応のGimicマザーボードについても開発を行っています。

今後のGimicの動きに注目下さい!

各パーツの説明

ここではGimicを構成する各種パーツ類の説明を行います。

MOTHERBOARD.png
  1. マザーボード
    マザーボードの全景と各部の名称です。
    1. SDカードスロット
      8GBまでのSDカードを利用できるスロットです。
      なお、8MBのSDカードがセットになっています。
    2. ブレイクアウトポート
      MIDI-IN/アナログ出力を行えるポートです。
      今回のセットにはブレイクアウトコネクタは含まれておりません。
    3. CPUボードコネクタ
      CPUボードを装着するコネクタです。
    4. Ext I/F コネクタ
      PCM機能の追加等を将来的に行えるように用意したコネクタです。
    5. 音源モジュールコネクタ
      各種音源モジュールを接続するコネクタです。
      今回はOPN3モジュールが接続されています。OPN3モジュール上の③と接続します。0
    6. ボリューム
      ヘッドフォンジャックに接続した機器へのボリュームです。
    7. ヘッドフォンジャック
      ヘッドフォンを接続できます。もちろんLineOutとしても利用可能です。
    8. アナログ入力コネクタ
      音源モジュールからのアナログ出力を接続するコネクタです。OPN3ボード上の④と接続します。
    9. 操作ボタン
      Gimicをコントロールする時に利用します。
      動作は、インストールしてあるファームウェアにより異なります。
  2. CPUボード
    CPUボード全景と各部の名称です。
    CPUBOARD.png
    1. USBコネクタ1
      こちらは、GimicとPC等をシリアル接続するために用意されています。
      主にファームウェアのUpdate等を行います。
    2. USBコネクタ2
      こちらは、GimicをデバイスとしてPCから操作するために用意されています。
    3. USBホストコネクタ
      将来的に、USB MIDIキーボード等を接続できるようにする等の目的で用意されています。
    4. モードスイッチ
      動作モードを通常モード・ファームUpdateモードに切り替えます。
      写真の右側が通常モード、左側がファームUpdateモードです。
      ファームUpdateを行う以外は、右側に合わせておいてください。
    5. マイコン
      GimicのコアとなるARMベースのマイコンです。
  3. OPN3モジュール
    OPN3モジュールの全景と各部の名称です。
    OPN3MODULE.png
    1. OPN3(YMF-288)
      OPN3実物です。音源スペックは、FMx6/SSGx3/Rhythmx6の15音発声が可能です。
      OPNAと対比し、ユーザーADPCMと、CMS音声合成モードが削減されています。
    2. Option I/F
      デジタル出力などのオプションを実装するためのコネクタです。
    3. 音源モジュールコネクタ
      Gimicマザーボードと接続するコネクタです。マザーボード上の⑤番と接続します。
    4. アナログ出力コネクタ
      Gimicマザーボードへアナログ音声信号を送信するコネクタです。
      マザーボード上の⑧番と接続します。

ファームウェアについて(利用方法)

  1. 動作概要
    今回のファームでは次の動作を行えます。
    1. s98フォーマットファイルの再生
    2. ファームウェアのUpdate
  2. 電源について
    GimicはUSBを電源に利用します。3つあるUSBのうち、USBコネクタ1または2を利用します(3.2項参照)。
    5V0.5A以上の電源を給電できれば結構です。USBで電源投入できればその時点で電源ONとなります。
    ただし、コネクタ1と2から同時に給電しないようにご注意下さい
    (USB間の逆流防止回路を置いていませんので、過剰供給により破損の原因となる可能性があります。)
  3. 操作方法
    1. SDカードへのデータ準備
      FATでフォーマットされたSDカードへs98フォーマットのデータをコピーします。
      但し、ルートは検索対象とならない為、最低1つはフォルダを作成して、そこにデータをコピーします。
    2. SDカードのGimicへの装着
    3. 電源投入
      USBコネクタ1または2へUSBケーブルを接続します。
    4. ボタン操作による再生
      s98ファイルの再生・停止、ファイル・フォルダを前進・後退します。
      1. Aボタン
        フォルダを1つ戻します。
      2. Bボタン
        ファイルを1つ戻します。
      3. Cボタン
        ファイルを1つ進ませます。
      4. Dボタン
        フォルダを1つ進ませます。
      5. Pボタン
        ファイルの再生・停止を行います。
    5. 電源OFF
      USBコネクタを抜いてください。
  4. ファームウェアのUpdateについて
    ファームウェアをアップデートする場合は、Wiki内「ファームウェア」項目内にあるURLより
    ファイルをダウンロードし、同梱されている手順書を参照して作業を行ってください。

注意事項

免責事項

  1. 保証
    • 初期不良による対応を行います。初期不良が発生した場合は、受領後1週間以内に7項に記載している奥付までご連絡をお願いいたします。
  2. 免責
    • 本機をご利用頂くことによってご利用者様に悪影響を及ぼした場合の責任は負わないものとさせて頂きます。

奥付

G.I.M.I.C Project
http://www.eonet.ne.jp/~applesorce/dojin/index.html                                                     


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