S98V3フォーマットをスタンドアロン演奏向けに拡張した、S98V4関連のページです。

とりあえず現状では、V4で定義して欲しい要望を書いています。

ヘッダ部
・ファイル内の全SYNC数の記録
 StartAddress-LoopPointまでのSYNC数を記録(利用は任意)
 ヘッダ内に定義、4バイトLE

・PPZ8等のエミュレート系PCM向けの定義
 PCMデータの転送をあらかじめしておき
 再生するアドレス範囲、ON/OFFを持つ仮想的なPCM音源ICとみなし制御

・ファイルSeek用ファイルの定義
 ヘッダ内で拡張ファイル(*.S98+*.D98とか?)の定義を行えるようにする

 拡張ファイル内は非力な組み込み系CPUでもシークを容易にするため、
 5秒?間隔でSYNC数と全レジスタのダンプを記録されたファイルを準備


S98V3仕様書 2006/05/15版

S98はOPNA/OPNを発祥とした音源ログフォーマットです。

[HEADER FORMAT]

00003BYTEMAGIC 'S98'
00031BYTEFORMAT VERSION '3''
0004DWORD(LE)TIMER INFO sync numerator. If value is 0, default time is 10.
0008DWORD(LE)TIMER INFO2 sync denominator. If value is 0, default time is 1000.
000CDWORD(LE)COMPRESSING The value is 0 always.
0010DWORD(LE)FILE OFFSET TO TAG If value is 0, no title exist.
0014DWORD(LE)FILE OFFSET TO DUMP DATA
0018DWORD(LE)FILE OFFSET TO LOOP POINT DUMP DATA
001CDWORD(LE)DEVICE COUNT If value is 0, default type is OPNA, clock is 7987200Hz
0020DWORD(LE)DEVICE INFO * count
V1で利用された実績の無いCOMPRESSINGフラグは廃止されました。
DEVICE COUNTは64が上限です。
1以上の値の場合0x20以降にDEVICE INFOがずらずらと羅列されます。
S98V1との互換も考慮し、 DEVICE COUNTが0の場合はデバイスはOPNA1つになります。

[DEVICE INFO]

0000DWORD(LE)DEVICE TYPE
0004DWORD(LE)CLOCK(Hz)
0008DWORD(LE)PAN
000C-000FRESERVE
DEVICE TYPEとPANは後述。
CLOCKは外部入力クロックです。
YM2149は非AY-3-8910互換クロックモードでの値です。

[DEVICE TYPE]

NONE0
PSG(YM2149)1
OPN(YM2203)2
OPN2(YM2612)3
OPNA(YM2608)4
OPM(YM2151)5
OPLL(YM2413)6
OPL(YM3526)7
OPL2(YM3812)8
OPL3(YMF262)9
PSG(AY-3-8910)15
DCSG(SN76489)16
NONEの時はデータが有っても無視します。

[PAN]

モノラルデバイス専用。(PSG/OPN/OPLL/OPL/OPL2/DCSG)
チップを2つ以上使用してパンを実現する用途を想定。
2ビットでL/Rを表現し、ビットを立てるとミュート。

(PSG) 0:ch1 L 1:ch1 R 2:ch2 L 3:ch2 R 4:ch3 L 5:ch4 R

(OPN) bit5までPSGと同じ 6:FM L 7:FM R

(OPLL/OPL/DCSG) 0:L 1:R

[TAG]

基本的にPSFタグに準拠する。
*ファイルの最後に追加。
*タグ書式はタグ名=値で記述。
*タグ名は大文字/小文字を区別しない。
*ライン終了は0x0a。
*タグ終了には0x00を入れることを推奨。
PSFタグと異なる仕様
*タグ識別子は"[S98]"。
*文字コードはマルチバイト(日本環境ならSJIS)とUTF-8が利用可能。
*タグ識別子直後にBOM(EF BB BF)が存在すればUTF-8になり、それ以外はマルチバイトになる。
以下はサンプル

[S98] title=Opening 0x0a
artist=Yuzo Koshiro 0x0a
game=Sorcerian 0x0a
year=1987 0x0a
genre=game 0x0a
comment=This is sample data. 0x0a
copyright=Nihon Falcom 0x0a
s98by=foo 0x0a
system=PC-8801 0x0a

タグ名は何を設定しても問題は無いが、
上記タグを基本タグとして定義する。

[DUMP DATA FORMAT]

00aa ddDEVICE1(normal)
01aa ddDEVICE1(extend)
02aa ddDEVICE2(normal)
03aa ddDEVICE2(extend)

... FF 1SYNC FE vv nSYNC FD END/LOOP

1SYNCでの経過時間はヘッダのTIMER INFO/TIMER INFO2(sec)の値になる。
DEVICE INFOで定義された順番でDEVICE1,DEVICE2...と割り当たり、
各デバイスにnormal/extendの2つのコマンドが割り当てられる。
normal/extendの使い分け
PSG/OPN/OPM/OPLL/OPL/OPL2normalのみ
OPNA/OPN2/OPL3normal/extend
DCSGnormalのみ
				レジスタ0で指定、GG拡張はレジスタ1を指定する。
FEコマンドで指定するvvは7bit目を継続フラグとした可変長のリトルエンディアン値である。
以下のコードで求められる。
int getvv(byte *p)
{
   int s = 0, n = 0;
   p--
   do
   {
       n |= (*(++p) & 0x7f) << s;
       s += 7;
   }
   while (*p & 0x80);
   return n + 2;
}

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