USB制御FW - hootを利用したGIMICの制御 -

更新履歴

hootの導入・ランタイムのインストール

DMP SOFT.さんのサイトよりhoot本体をダウンロードして任意のフォルダに解凍して下さい。

またhootはVisual C++ 2005とDirectXのランタイムを必要とするので以下をインストールし、MicrosoftUpdateを行って最新の状態にアップデートして下さい。
現在のhootではランタイムを別途インストールする必要は無いと聞いていますが、もし上手く動かない場合は以下からランタイムをインストールしてみて下さい。
なお利用しているOSに関わらず、全て32bit版(ファイル名に_x86が含まれる物)をインストールして下さい。

hoot.iniの編集

hoot.exeが入っているフォルダにc86ctl.dllをコピーし、hoot.iniをメモ帳などで開き以下の項目を書き換えて下さい。

hoot.iniの項目説明
sampling_rate=55466OPN3L/OPNAモジュールでPC-88/PC-98関連の曲を演奏したい場合*1
62500OPMモジュールでX1/X68000関連の曲を演奏したい場合*2
49716OPL3モジュールでSoundBlaster16 (ISA/98)の曲を演奏したい場合*3
buffer=8標準値16から8に変更
time_slice=16bufferの下に行を追加して下さい
演奏にモタつきを感じる場合は値を減らしてください(7以下には設定しないこと)
lpf=0PC側から再生されるADPCM/PCMをクリアに聞きたい場合はLPFをオフにして下さい
ym2151_type=0標準値0から変更しないで下さい
ym2203_type=0標準値0から変更しないで下さい
ym2608_type=0標準値0から変更しないで下さい
romeo_delay=0標準値0から変更しないで下さい
romeo_ym2608_gain_fm=0標準値3から0に変更して下さい
romeo_ym2608_gain_rhythm=0標準値1から0に変更して下さい
romeo_ym2203_gain_fm=0標準値3から0に変更して下さい

hoot.ini - 各項目の説明 -

sampling_rate

sampling_rateの値は非常に重要です。
FM音源チップに入力されるマスタークロックからチップ内部で行っている合成周波数を調べて正しく記載する必要があります。
この値が実際と異なると音程が狂ったり、演奏自体にモタつきが発生しますのでご注意下さい。

PC-88、PC-98、X1、X68000は上述した値で問題はありませんが、左記以外の場合(特にアーケード)は正しい合成周波数を調べて記載して下さい。

なおsampling_rateは一つの値しか設定できません。
GIMICのモジュールを繋ぎ換える時やクロックが異なるタイトルを再生したいと思う度に変更する必要があります。
特にアーケードはマスタークロックが異なる物が多数ありますので1つのhoot.iniで全てのタイトルをカバーすることは不可能です。

hootの起動オプションに「-ini ファイル名.ini」を追加することで読み込むiniを切り替えることができますが、
hoot自体をsampling_rateごとに完全に別フォルダに分けて管理した方が良いでしょう。

romeo_delay

romeo_delayはGIMICへのデータ出力を遅延させる働きがありました(過去形)
2013/10/13公開のc86ctlより、c86ctl自身に遅延機能が実装されましたのでそちらを使って下さい。

romeo_ymxxxx_gain_xxxx

romeo_ym2608_gain_fm、romeo_ym2608_gain_rhythm、romeo_ym2203_gain_fmはOPN3Lモジュール搭載時にFMやリズム音源の音量を下げる働きがあります。
OPN3Lモジュールに搭載されるYMF288はFMとSSGが一緒にデジタル出力されている為、OPNAモジュールのようにFMとSSGの音量バランスを調整することができません。
FMとSSGの音量バランスは86ボードと同等なので26KボードやPC-88系の音量バランスに変えたい場合はここの値で調整して下さい。
ここで指定した値がYMF288のレジスタに書き込まれるTL(TotalVolume)値に加算されます(加算と書きましたが実際には音量が低くなります)

複数モジュール制御

hootはGIMICの複数台制御に対応しています(2013/12/31公開のhootより同じモジュールを接続したGIMICの制御にも対応しています)
現在利用可能な機種は以下の通りです。

注意事項


*1 供給クロック3.9936MHz÷72分周
*2 供給クロック4MHz÷64分周
*3 供給クロック14.31818MHz÷288分周、14.31818MHzはISAバスのOSCに由来

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